四国別格霊場第八番「十夜ヶ橋永徳寺」

十夜ヶ橋永徳寺とは

四国別格霊場第八番、十夜ヶ橋永徳寺は、愛媛県大洲市の国道56号線に面した場所にあります。
徳年間(1381~1384)の開創と伝えられていますが、火災によって記録を失ったため詳しいことは分かっていません。その後1727年に再建され、現在の本堂は1846年寛如によって建立されたものです。

現在27世を数え、4月・8月21日の「十夜ヶ橋霊場縁起」による弘法大師御影供・夏季縁日が盛大に行われます。また、土用の丑の日に行う「きゅうり封じ」の祈祷は有名で参拝者も多く訪れます。

 

十夜ヶ橋永徳寺の由来

今から約1,200年前、弘法大師が四国各地を行脚する途中大洲地方に立ち寄りました。しかし当時の大洲は人家も少なく農繁期であったため、宿をとろうにも泊めてもらえる家がありませんでした。宿を探しているうちに日は暮れ、仕方なく大師は小川にかかる橋の下で野宿をされました。
その時の夜の長さを大師は

「ゆきなやむ浮世の人を渡さずば 一夜も十夜の橋と思ほゆ」

と詠じ、次の地に旅立ったといわれます。

 

 

御野宿大師像

永徳寺の脇を流れる都谷川の下に、弘法大師が野宿をしたとされる場所にあるのがこの「御野宿大師像」です。仏像といえば立っているものを想像しがちなだけになんとなく不思議な感じがします。仏像の上には寒さをしのぐための布団まで掛けられています。

ちなみにこの場所は全国で唯一野宿修行が許されている場所です。納経所ではゴザの貸し出しも行っており、徒歩や自転車で四国八十八カ所巡りをされているお遍路さんが野宿をされています。

 

アクセス

名称 十夜ヶ橋永徳寺(四国別格二十霊場第八番)
住所 〒795-0064
愛媛県大洲市十夜ヶ橋
TEL 0893-25-2530
【御詠歌】 ゆきなやむ 浮き世の人を
渡さずば 一夜も十夜の
橋と思ほゆ
【御真言】 オン マイタレイヤ ソワカ
【本 尊】 弥勒菩薩
【開 山】 弘法大師
【宗 派】 真言宗御室派

 

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